機関車好きの子は勿論、そうでない子も思わず夢中になってしまう不思議な絵本です。 白黒だけで描かれたこの本は、逃げ出したちゅうちゅうが汽笛の音も鮮やかに踏み切りを越え、野山を走り抜けるものすごいスピード感が伝わってきます。 『今ある幸せ』を実感させてくれるテーマは、同じ作者による「はたらきもののじょせつしゃけいてぃー」、「ちいさいおうち」といった作品にも共通していて、心がほんわか温まるうれしい1冊です。
(選定委員:加藤)