海外在住で日本語や文化を教えるということは とても難しいこと・・・

スタンダードプラン Y.Eさま 男8歳 女4歳

 海外にて日本の絵本を手に入れる苦労は、上の子が絵本に興味を持ち始めた2歳ごろからいつも悩みの種でした。 好きな本を繰り返し読みたいものの、目新しい本、手に取る機会がなかった本に子供たちも出会いを求めていたのは、そばで見ているとよく分かりました。 日本の祖父母から届く絵本や雑誌に目を輝かせて読み、楽しみに待っていた子供たちに「こどもとしょかん」の話をしたところ、とても喜び、毎月の利用を心待ちにするようになりました。

 母親の私が普段手にしない種類、分野も多く含まれる中からの選択10冊なので、私自身とても興味深く視野を広げることができました。 私が幼少時のお気に入りの本に再会することもしばしばあり、当時のエピソードや読書感想を話し合うという、新しい親子のスキンシップも加わりました。

 「厳選絵本セットプラン」では、その名の通り、優れた日本の伝統絵本に出会え、子供だけでなく親の私も物語に引き込まれるどれも名作ばかりが揃っていました。 改めて日本の四季折々の素晴らしさを絵本で再確認できる機会があるなんて、素敵だと思います。 何十年経っていても、色あせないその内容を子供たちに読み伝えたいと願います。

 絵本には、文章力をつけたり語彙を増やすという大切な役割があります。 読み聞かせながら、当然知っているであろう単語やその意味を実はあまりよく理解していなかった、知らなかったというケースが度々あり、海外在住で日本語や文化を教えるということはとても難しいことなんだと、つくづく思い知らされました。 特に、日本の風習などの本には興味はあるものの、理解に時間がかかったり、結局分からなかったりということもありましたが、子供がいつの日か「なんとなく本で見たことがある」と感じる程度でいいと思っています。 すべてを学ぶことはなく、時には挿絵の美しさに見入ることも大事ですから。 そのような機会を作っていただいた「こどもとしょかん」にはとても感謝しています。

 これからも絵本と通じて多くの事を学んで欲しいと願っています。